鍵交換って必要?鍵交換に必要な費用相場も解説!

公開日:2022/11/15  最終更新日:2022/11/10

鍵交換って必要?

不動産物件を契約し入居する際には、「セキュリティ」に関する不安を抱く人は多いのではないでしょうか。新規で入居する際には事前に以前の鍵から交換が行われますが、鍵の交換代金を請求されることも多く、高額なら交換しないでおこうと考える人も多いでしょう。そこで、今回は不動産物件における鍵交換について解説します。

そもそも賃貸の鍵交換は必要?

不動産物件を契約する際には敷金・礼金が求められたり、原状回復に関する規約にサインを求められたりと細やかな入居条件に関するすり合わせを行います。

このときに、契約する部屋の鍵交換についても話し合いが持たれます。交換費用は賃借人負担です。鍵交換は不要と感じる人も多いですが、前賃借人が合鍵を持ったままである可能性もあり、鍵は複製が容易な場合があり、実はちょっと危険です。

セキュリティを高めるためには鍵交換はしておくことがおすすめです。侵入を防ぎ、安全に新生活をスタートさせるためにも鍵交換は必須ともいえるでしょう。

しかし、鍵は決して安いものではありません。とくにセキュリティを高めるために作られている鍵は複雑な構造をしているので、新規作成の場合はそれなりに費用が生じます。

不動産物件の入居時は引っ越し代・家具や家電代に加え、敷金・礼金を支払う場合もあり、大きな支出です。まとめて高額の支出を行う中で、鍵の費用も必要となると正直負担と感じる人も多いでしょう。

交換の費用は誰が負担するのか

一般的に鍵交換は新しい賃借人の負担が多いですが、以下2つのケースに分けて考えることができます。

入居時の交換・希望による交換は賃借人側負担

新規で不動産物件と契約して入居をするときに鍵がすでに劣化していることがあります。この点は交渉やオーナー側の意向によってオーナー側負担となるでしょう。入居前に確認が必須です。

一方で、入居前には交換しなくても暮らしていくうえで防犯上不安を感じたり、セキュリティを高めたいと感じたりした場合はオーナー側の了承を得れば鍵の交換が可能です。この場合、賃借人側の希望による交換のため、負担は賃借人側です。

経年劣化やトラブルならオーナー側負担

不動産物件の場合、経年劣化によって設備の交換が必要となった場合には、オーナー側である賃貸人側の負担で交換します。長年使ってきた設備の劣化は賃借人の負担ではないのです。

住んでいなかった不動産物件の劣化について費用を支払う義務は一切ありません。そのため、入居をする不動産物件の経年劣化が原因で鍵を交換する場合にはオーナー側負担が原則です。

入居時に鍵の交換は先に触れたように原則としては借りる側ですが、劣化している場合にはオーナー側、と考えることが妥当でしょう。

鍵交換については鍵の状態によって誰が負担すべきか慎重に検討すべきです。ケースによって考え方が変わるので注意が必要です。

どちらが自己負担すべきか、まずは現状の確認を

鍵交換はセキュリティに関わっている以上非常にセンシティブな問題であり、適切な交換や管理が必要です。

しかし、自己負担がのしかかる以上、新規入居時にはまず鍵の現状を確認したうえで、交換をどちらにすべきなのか話し合う機会を持つことがおすすめです。

すべての鍵を入居する貸借人が負担することが正解というわけではありません。交換のトラブルを防ぐためにも物件チェック時には必ずチェックしましょう。

なお、鍵費用の相場はディスクシリンダーキーで12,000円~17,000円程度、近年増加傾向にある電子錠で5,000円~35,000円程度です。

鍵を交換するときの注意点とは

不動産物件を借りる以上、セキュリティの観点もあり鍵交換に応じる人が多いでしょう。

また、入居後にもさまざまな理由から鍵を交換したいと考える方もいます。では、鍵を交換する際には知っておくべき注意点はあるのでしょうか。

独断の交換はしないこと

不動産物件である以上、室内に関する権利・管理はオーナー側です。入居後に鍵を変えたい場合であっても、独断で交換してしまうと後々に大きなトラブルとなる可能性も否定できません。

また、独断で交換してしまった後に元の鍵に戻すように、といわれてしまうと無駄な出費となってしまいます。こうした無用なトラブルを避けるためにも、鍵を独断で交換することは控えましょう。

鍵を紛失した場合もまずは早急に相談を

鍵をなくしてしまい早急に鍵全体を交換したい、というケースも考えられます。物件によって対応は異なりますが、早急に交換をしなくても管理会社やオーナー側がスペアキーを保管していれば、全部を交換する必要はありません。

物件によってはすぐにコンシェルジュが対応してくれるため、すぐに室内に戻ることができます。万が一の際もまずは落ち着いて契約物件の緊急対応窓口に相談をすることが大切です。

まとめ

この記事では不動産物件の入居の際に気になる「鍵交換」について、必要性の有無や費用の相場、交換をする際の注意点も踏まえて詳しく解説を行いました。

不動産物件の契約時には色んな確認をする必要ですが、鍵についても忘れずに確認を行うことが重要です。賃借人が自己負担をすることが多いですが、ケースバイケースです。鍵は生活を守る重要なアイテムのため適切な管理・交換が大切です。

WRITER沢野圭太
埼玉県出身。不動産歴6年。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーとしての視点で不動産情報を日々発信しています。
自身も不動産屋として接客の経験を持ち、本当に求められる安心できる不動産屋情報の発信に努めています。

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