賃貸物件の仲介手数料の相場とは?安く抑えるためのノウハウ解説!

公開日:2023/10/15  最終更新日:2023/08/28


賃貸物件を契約する際には、さまざまな手続きが必要となってきます。そして仲介手数料を不動産会社に支払いますが、仲介手数料は必ず発生するものなのでしょうか?また安く抑えることは可能なのでしょうか?今回は賃貸物件の仲介手数料に焦点を当て、安く抑えるためのノウハウを解説していきます。

賃貸物件の仲介手数料とは

不動産会社に依頼して賃貸物件を探す場合、不動産会社は希望条件に応じて物件を紹介したり、内見に付き添ったりと、さまざまなサポートをしています。そのため不動産会社を通して賃貸物件を契約したときに、仲介手数料が発生します。

時には家賃値引き交渉など、入居者本人がしづらいことを代わりに行ってくれることもあります。このようなサポートが受けられることから、契約が完了した段階で不動産会社に仲介手数料を支払います。

仲介手数料の相場

仲介手数料の相場は家賃1か月分+消費税となります。これは法律で定められている上限の額となっています。

仲介手数料を安く抑える方法

賃貸物件を探す際に気になるのが、仲介手数料の負担です。そこで、賃貸物件を借りる際にお得に仲介手数料を抑える方法について考えてみましょう。

仲介手数料を半額、無料の不動産会社を探す

ネットなどで検索すると、仲介手数料を無料あるいは半額にしている不動産屋さんがあります。不動産会社によっては、仲介手数料をセールスポイントにしているところがあり、半額にすることをメリットとしている場合もあります。大家さんが追加で費用を負担している場合があるからです。

気をつけないといけないのは、不人気な物件であるため仲介手数料が無料や半額になっていることがあります。

不動産屋に値下げ交渉をする

不動産屋さんに仲介手数料の値下げ交渉をしてみるのも、方法のひとつです。気に入った物件があれば、値下げ交渉を行ってみましょう。その際にすぐに入居する意思があることを伝えれば、可能性はアップします。

時期的には繁忙期の1~3月は避け、閑散期である4~8月は可能性が高まります。交渉方法は「相談に乗ってほしい!」とお願いするような感じで進めるのがよいでしょう。むやみに値下げ交渉をすれば、逆効果になってしまいます。

大家さんと直接契約をする

大家さんと直接契約すれば仲介手数料はかかりません。大家さんが直接募集をしている賃貸物件を探しましょう。ネットで探せるサイトがあるので、うまく利用するのが望ましいです。もちろん仲介してもらうほうが物件は見つかりやすいですが、仲介手数料を抑えたい場合は、自分でネット検索をして適した物件をリサーチするのが賢明です。

このように、仲介手数料を安く抑える方法はあります。ちなみに仲介する不動産会社は、お客さんに物件を紹介し、管理会社は大家さんの代わりに物件を管理します。

仲介手数料が半額・無料になるケース

仲介手数料を半額や無料にしている不動産会社を見かけることがありますが、そのような仕組みはあるのでしょうか?

不動産会社の管理物件であるため

不動産会社が大家さんから物件の管理業務を請け負っているので、不動産会社は物件管理の収益があるため、仲介手数料を安くしてもビジネスは成り立ちます。

不動産会社は大家と管理会社側の両方から報酬を受け取れる

不動産会社は借り手から受け取る仲介料のほかに、大家さんや管理会社から広告費をもらう場合があります。広告料は仲介手数料と同じように、賃貸契約が決まった際に支払われます。ただし、不動産会社はすべての物件の契約時に広告費をもらえる訳ではありません。

大家が早く入居者を見つけたいとき

大家さんは、自分が保有している賃貸物件に早く入居者が現れることを望んでいます。空室が続けば続くほど、得られる収益が途切れてしまうということになります。そのため少しでも早く入居してもらうために、仲介手数料を大家さんが負担する場合があります。

このように大家さんに仲介手数料を負担してもらうには、不動産会社経由での交渉が必要となります。ネット検索して絞り込めば、大家さんが仲介手数料を負担している物件を見つけることが可能です。

仲介手数料が半額・無料になるケースを紹介しましたが、メリットだけでなくデメリットもあることを把握しておきましょう。例えば不動産会社が自社の管理している物件を優先して紹介する場合があります。このような場合、不動産会社が管理している物件しか提案されず、希望に合わない物件から選択することになってしまいます。

また大家さんや管理会社側から、報酬をもらえる物件を優先する可能性もあります。つまり広告費を得られる物件を優先して紹介することになります。そして値下げ交渉をしている間に、ほかの希望者に決まってしまうことも考えられます。このようなデメリットもしっかり確認しておくことが賢明です。

まとめ

賃貸物件の仲介手数料の相場、安く抑えるためのノウハウなどを解説しましたが、いかがでしたでしょうか?仲介手数料を無料や半額にできる方法はあって、珍しいことではないようです。けれど条件があって、必ずしも借り手にとってメリットであるとは言い切れません。まず自分が希望する条件を考えて、賃貸物件を見つけるようにしましょう。

WRITER沢野圭太
埼玉県出身。不動産歴6年。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーとしての視点で不動産情報を日々発信しています。
自身も不動産屋として接客の経験を持ち、本当に求められる安心できる不動産屋情報の発信に努めています。

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