敷金・礼金0円の不動産は本当にお得なの?入居時の注意点とは

公開日:2022/07/15  最終更新日:2022/06/14


賃貸物件を探していると、敷金と礼金がどちらも0円という物件がよく見られます。敷金と礼金がどちらも無料なのはうれしいですよね。とは言うものの、本当にお得なのか不安に思う方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、敷金と礼金が0円である物件のメリット、そして知っておきたいデメリットや注意点を解説します。

敷金・礼金とは

そもそも敷金および礼金とはどのような費用なのか、簡単に説明します。

■敷金

敷金とは、担保として物件のオーナーに預けるお金です。入居者が家賃を滞納した際に補填する費用として、また、入居者が退去する際に設備の修繕やクリーニングに充てるための費用として使われます。退去時に必要な金額を差し引いて、入居者に返還されます。相場は家賃の12か月分です。

■礼金

礼金とは、部屋を貸してもらったお礼として物件のオーナーに支払う謝礼金です。住宅が不足していた時代に「住むところを提供してくれてありがとう」という気持ちを表すためのお金だったことが、由来の一つとされています。礼金は、物件のオーナーへの感謝の印のお金なので、敷金とは違って、退去時に入居者へ返還されることはありません。相場は家賃の12か月分です。

敷金・礼金0円のメリット

敷金および礼金が0円であることのメリットは、初期費用が抑えられることです。家賃が7万円の部屋で、敷金と礼金がどちらも家賃の1か月分である場合、14万円の出費が必要になります。この14万円が0円になるのは大きいですよね。新しい家具や家電を買ったり、ワンランク上の部屋への入居を検討したりなど、敷金と礼金で浮いた費用を別のものに充てられます。

敷金・礼金0円のデメリットや注意点

敷金および礼金が0円の物件は、初期費用が抑えれるのでとても魅力的に感じられます。ただし、デメリットや注意点もありますので、入居を検討する前にぜひ知っておきましょう。

■ほかの費用に金額が上乗せされている可能性がある

敷金および礼金が0円であるとアピールされている物件は、ほかの費用に金額を上乗せしている物件である可能性があります。たとえば、家賃が相場よりも割高に設定されている場合があります。また、家賃の保証会社への加入を必須にしたり、除菌サービスや24時間安心サポートと称したサービスを付けている場合もあるのです。

このように、敷金と礼金が0円である分、物件のオーナーがほかの費用で出費をさせようと試みている可能性があります。家賃が相場よりも高くないか、近くの同じような物件と比較してみましょう。また、敷金と礼金がなしで、上記のようなサービスを付けた場合と、敷金と礼金がありで上記のサポートがなしの場合で、どちらが安いのかを比べてみましょう。長期的に住むことを考えたときに、支払う金額の総額はどちらが安いのかを慎重に検討することが大切です。

■物件の質が低い可能性がある

敷金と礼金が0円の物件は、物件の質が低く、あまり人気がない物件だという可能性があります。敷金や礼金を無料にしてでも、部屋が埋まって家賃収入がある方が、物件のオーナーにとっては好都合です。そのため、入居者を呼び込むために、敷金と礼金を無料にしている可能性があります。築年数、立地、設備の充実さなど自分の希望に見合った物件かをしっかりと確認しましょう。

■退去費用が高くなる可能性がある

敷金を入居時に払っていないため、部屋を傷つけたり、汚してしまった場合、退去時にその修繕費用を請求される可能性があります。部屋をきれいに使っていれば、退去時に請求されることはないかもしれません。しかし、退去時に費用がかかるかもしれないことは、念頭に置いておきましょう。

 

敷金および礼金が0円の物件は初期費用が抑えれるので、とても魅力的です。ただし、ほかの項目で費用を請求されたり、物件の質が低かったり、退去費用が高くなるかもしれないなどのデメリットもあります。そのため「敷金、礼金0円」という宣伝に安易に飛び付かないように気を付けてください。長期的な視点で考えると本当に費用がお得なのか、また自分の希望条件に合った物件かを確認し、慎重に検討するようにしましょう。

WRITER沢野圭太
埼玉県出身。不動産歴6年。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーとしての視点で不動産情報を日々発信しています。
自身も不動産屋として接客の経験を持ち、本当に求められる安心できる不動産屋情報の発信に努めています。
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