賃貸物件内見の際の注意点とは?室内の様子を見逃さないポイント

公開日:2024/04/01  

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賃貸物件を内見する際、慎重なチェックが欠かせません。本記事では、注意点や見逃しがちなポイントを解説します。室内の様子を見逃さないために確認すべき重要な事項に焦点をあて、理想の賃貸物件を見極めるための手順を紹介します。物件選びの際にミスを防ぎ、快適な住環境を手に入れるための情報を得たい方は、ぜひ本文をご覧ください。

賃貸の内見をするときは臭いに注意

賃貸の内見をする際、臭いに対する注意が欠かせません。

新しい住まいを選ぶ際には、見た目や広さだけでなく、空気中の臭いも生活の快適さに大きく影響します。以下に、臭いに注意するポイントをいくつか挙げてみましょう。

玄関

まず、部屋に入った瞬間に注意を払うべきは、一般的に香りや臭いが残りやすい場所である玄関です。

とくに下駄箱やクローゼットの中を開けてみると、前の住人が使った香水や靴から発する臭いが分かります。これは後々、部屋全体に広がりやすいので、慎重な確認が必要です。

キッチンや浴室

キッチンや浴室もまた重要なポイントです。

排水口や排気ファン周りから発せられる異臭は、日常的な生活に支障をきたす可能性があります。内見時には、シンクや浴槽の周りを注意深くチェックし、異常な臭いがしないか確かめましょう。

タバコやペットの臭い

タバコやペットの臭いも注意が必要なポイントです。

前の住人が喫煙者であった場合やペットを飼っていた場合、壁や床、カーテンにその臭いが染みついている場合があります。これらの臭いは取り除くのが難しく、生活の中で不快な思いをすることになりかねません。

賃貸物件の内見で見逃せないキッチン

賃貸物件を選ぶ際、キッチンは生活のなかで重要な役割を果たします。

内見時には、キッチンのさまざまな要素を見逃さないよう確認が大切です。以下は、内見で見逃せないキッチンのポイントです。

収納スペースと使い勝手

賃貸物件のキッチンで最も気になるポイントは収納スペースと使い勝手です。

収納が不足していると、キッチンが雑然としやすくなり、日常の調理がストレスとなる可能性があります。内見時には引き出しや戸棚の数や大きさを確認し、自分の調理器具や食器を収納できるかを確かめましょう。

また、収納の使い勝手も大切で、物が取り出しやすい配置になっているかを確認してください。

設備と機能性

キッチンの設備や機能性も見逃せないポイントです。

コンロやオーブン、シンクなどの設備が適切な状態にあるかどうかを確認しましょう。機能が充分であれば、料理の幅も広がり、快適なキッチンライフが期待できます。

また、水回りの設備が新しく清潔であるかも確認するとよいでしょう。トラブルの予防と快適な生活のために、水漏れや排水の異常がないかもチェックしましょう。

キッチン台の扉

内見時にはキッチンの扉を開け、壊れていないかを確認しましょう。

とくにキッチンの扉は頻繁に使われ、熱や湿気にさらされやすいため劣化が進みやすい場所です。もし扉の損傷を見逃すと、入居後に報告する際にあなたが原因であるかのように疑われかねません。

通常、収納スペースは扉で覆われており、内見ではこれを開けて中を確認することが一般的ですが、このシンプルな行為が将来のトラブルの回避には非常に重要です。

壁や床の状態

キッチンの壁や床の状態も見逃せません。

湿気がこもりやすい場所であるため、壁や床にカビや汚れがないかを確認しましょう。とくに排水口周りやシンクの下など、水がかかりやすい場所は要注意です。不動産会社に確認すべきリフォーム履歴があれば、キッチン周りについても質問しておくとよいでしょう。

換気と採光

キッチンは換気や採光が充分でないと、臭いや湿気がこもりやすくなります。

内見時には窓の有無や換気扇の機能を確認し、充分な換気ができるかどうかを見極めましょう。明るいキッチンは調理がはかどりますし、清潔感もアップします。窓の位置や大きさ、そして日当たりに注意を払って、理想的なキッチン環境かどうかを確認することがポイントです。

失敗しない賃貸選びのために!カビやシミもチェック

新しい賃貸物件を選ぶ際には、外見や広さだけでなく、内部の状態の慎重な確認が欠かせません。

ここでは、内見時にカビやシミのチェックを怠らないポイントをご紹介します。

壁紙や天井、床

内見時には壁紙や天井、床などを注意深くチェックしましょう。

壁紙にはキズやシミがないか、天井にはシミがないかの確認が大切です。これらの汚れは、生活習慣や前住人の管理状態を示す手がかりとなります。とくに、天井のシミは雨漏りの兆候かもしれません。内見時に見逃さないようにし、大家さんに確認を取りましょう。

湿気がこもりやすい場所

湿気がこもりやすい場所に注目します。

押し入れやクローゼット、窓際の壁、浴室周りなどはカビの発生がより高い箇所です。これらの場所に発生したカビは、その後の生活に悪影響を与える可能性があります。内見時にカビの有無を確認し、もし見つかった場合は大家さんに報告しておくことが重要です。

入居後に気づいた場合、不動産会社に指摘しても、「入居前に確認すべきだった」とされる場合があります。そのため、内見時にしっかりと汚れや損傷を確認し、問題があれば事前の報告がトラブル回避のカギとなるのです。

まとめ

賃貸物件内見時には、臭いやキッチン機能、さらにはカビやシミの点検が重要です。臭いやキッチンのトラブルは入居後の不便を招く可能性があります。内見ではキッチンの流し台や部屋全体の臭いに注意し、清潔状態を確認しましょう。これによって、賃貸選びがスムーズに進み、入居後もストレスなく快適な生活が期待できます。臭いやキッチン、清潔度のチェックは慎重な内見によって、問題の早期発見と円滑な入居プロセスにつながります。

 

WRITER沢野圭太
埼玉県出身。不動産歴6年。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーとしての視点で不動産情報を日々発信しています。
自身も不動産屋として接客の経験を持ち、本当に求められる安心できる不動産屋情報の発信に努めています。

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