賃貸物件に居住中に子どもが生まれたら?必要な手続きがあるってホント!?

公開日:2023/06/15  


賃貸物件に住んでいる場合、乳児が生まれると鳴き声が近隣へ迷惑にならないか不安になるかと思います。また、単身者用の賃貸に住んでいる人は、このまま住み続けてよいのか迷うこともあるでしょう。そこで、賃貸物件居住中に子どもが生まれたら報告する必要があるのか、生まれた後にやるべきこと、乳児不可の場合はどうしたらよいかを解説します。

子どもが生まれたら報告の必要はある?

賃貸物件に住み始めた時に子どもがいなくても、その後赤ちゃんが生まれたら、管理会社と貸主(大家さん)に報告してください。これは、賃貸物件に住んでいる人を把握するためです。報告によって不都合が生まれることは基本的にはないため、出生届を出すと同時に済ませておくとよいでしょう。

管理会社への報告

物件に住んでいる人数が増えるため、管理会社へ報告します。報告の仕方は、書類の提出や次回更新時に書き足すなど、会社によってさまざまです。

大家さんへの報告

大家さんの連絡先を知っている場合は、大家さんにも連絡します。物件の近くに住んでいる場合は、子どもも含めて顔を合わせる機会が多くなるため、あいさつをしておくと失礼がありません。もし、連絡先を知らない場合は、管理会社へ大家さんに報告すべきか確認してください。報告する必要があれば、連絡先を聞きましょう。

子どもが生まれた後にやるべきこと

赤ちゃんが生まれたら、近隣へあいさつに伺いましょう。事前にきちんとあいさつをしておけば、赤ちゃんの泣き声が聞こえた際に受ける印象が変わるからです。出産時のあいさつは、できれば家族全員で行くことと、以下のポイントに注意しましょう。

手土産を持参する

手土産を持参すると好印象です。高すぎると気を使い、安すぎるとあまりよい印象にはならないため、1世帯当たり1,000円程度でよいでしょう。タオル・布巾・洗剤などの日用品、賞味期限の長いお菓子などがおすすめです。

不在でもあいさつできるよう、ポスト投函できるサイズになっているギフト商品もあります。「出産 近所 あいさつ 粗品」で検索すると出てくるため、きちんとラッピングされたものを用意しましょう。

あいさつに行く範囲

戸数が多い賃貸に住んでいる場合は、かなり手間がかかってしまいます。そのため、あいさつに行く範囲を決めておきましょう。戸数が少ない物件では、すべて回ることが一般的ですが、戸数が多い場合は両隣・上下の部屋へあいさつに行くのが基本です。

なお、この時重要なのは「泣き声や騒音で迷惑をかけるかもしれないこと」を伝えることです。決して赤ちゃんのお披露目会ではありません。近隣から苦情が多発するなどのトラブルを回避し、今後も快適に住み続けるためのあいさつだということを忘れないようにしましょう。

契約書に乳児のいる家庭は退去と書かれていた場合は?

単身者向けの賃貸の場合、契約書に乳児のいる家庭は退去するよう書かれている場合もあります。これは、鳴き声や騒音によるトラブルを避けるためです。しかし、子どもが生まれたからといってすぐに退去させられることはありません。

大家さんの都合で退去を求める場合は「半年以上前の通知」「立ち退き料の支払い」「正当な理由」などの条件が必要になります。そもそも、子どもが生まれたことを理由に退去を求めることは、公的秩序に反するため、特約が無効となる可能性も高いです。

しかし、近隣から苦情が寄せられれば住みにくくなるでしょう。そうした場合は、防音マットを敷くなどして対策をするとよいでしょう。それでも住みづらくなってしまったら、ファミリー向けの賃貸へ引っ越す方が、ストレスがかかりません。

まとめ

賃貸物件に住み始めた時に子どもがいなくても、その後赤ちゃんが生まれたら何をするべきなのかを解説しました。まずは管理会社へ報告し、大家さんの連絡先を知っていれば報告しましょう。その後は、近隣へあいさつに伺ってください。戸数が少ない賃貸であればすべての世帯、戸数が多い賃貸は両隣・上下の部屋にあいさつします。1,000円程度の手土産を渡し、迷惑がかかるかもしれないということを伝えましょう。不在でも訪問したことを伝えられるよう、ポスト投函できるサイズになっているギフトもおすすめです。

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WRITER沢野圭太
埼玉県出身。不動産歴6年。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーとしての視点で不動産情報を日々発信しています。
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