なかなか希望の物件が見つからないときの原因と対処法

公開日:2022/01/01   最終更新日:2022/01/14


部屋探しを始めたものの、なかなかよい物件と巡り会えないと悩んではいませんか?希望の物件が見つからない時には、その原因を探ってみると、あっさりと解決してしまうことも多いものです。そこで、この記事では、希望の物件が見つからない時の主な原因と対処法について、3つのパターンに分けてご紹介します。

「もっとよい物件がある」と思い、決断できない

部屋探しをしていると、もっとよい物件があるのではないかと思い、決断できず、他の人に先に契約されてしまったという経験はないでしょうか。とくに1月~3月などの人の移動が多い時期は、条件のよい物件の場合、内見後すぐに契約しなければ、他の入居希望者に契約されてしまうことも少なくありません。

物件をなかなか絞り込めない場合、希望の条件が曖昧だったり、条件が多すぎたりすることが原因となっているケースが多いです。このような場合には、譲れない条件と妥協してもよい条件を明確にすることが重要です。譲れない条件を明確にすることで候補となる物件が絞り込まれ、決断しやすくなります。それでもまだ迷ってしまうという方は、候補となる部屋のよい面や気に入った点に注目することをおすすめします。

欠点ばかりに注目すると、他にもっとよい物件があるのではと考えてしまいがちです。しかし、譲れない条件を満たし、自分にとってメリットになる点がある物件はどれかと考えると、納得のいく物件を見つけやすくなるでしょう。

引っ越しの計画がしっかりと決まっていない

引っ越しをすると決めたものの、どのような目的でいつまでに引っ越したいのかという具体的な計画が決まっていないと、物件を決めきれず、引っ越しが進まない原因となります。

単純に引っ越しをしたいという漠然とした希望だけで部屋探しを始めても、希望の物件を探すだけで満足し、時間だけが過ぎていくといった事態になりかねません。「よい物件があれば引っ越したい」というような曖昧な目的では、人はなかなか行動を進められないものです。

一方、進学や入社を控えている、家族が増える予定だから広い家に住みたい、通勤・通学時間を短縮したいなど、引っ越しの目的が決まっていると、物件選びの条件や引っ越し時期も自ずと決まってくるでしょう。

何のためにいつまでに引っ越したいのかを明確にすると、自分で物件選びをする場合も、不動産会社に依頼する場合も、条件に合った物件を探しやすくなるため、希望の物件が見つかる可能性も高くなります。

希望条件を満たした物件が相場とずれている

駅までのアクセスがよく、築年数も浅く、オートロックでバスとトイレは別などの好条件の部屋を希望していながら、相場とはかけ離れた予算を設定しているといった場合も、希望の物件が見つからない原因となります。ファストフード店で食事する際の予算では高級ステーキは食べられないように、部屋の立地条件やスペックが上がれば、家賃も上がることを把握していなければ、理想と現実の溝が埋まらず、いつまでも希望の物件が決まりません。

このような場合には、相場をしっかりと調べ、理想を実現するために家賃をいくらまで支払えるのかを決めることが重要です。その後、引っ越し後の生活をイメージし、希望の条件をすべて洗い出してみましょう。その際、すべての条件を満たそうとすると、希望の物件探しの難易度が上がってしまいます。そのため、洗い出した条件に優先順位をつけ、絶対に譲れない条件は何かを明確にしておくと、部屋探しもスムーズになります。

 

よりよい生活をしたい、新しい生活を送りたいといった前向きな気持ちで始めることの多い新部屋探しですが、なかなか希望の物件が決まらないと、そのモチベーションも下がってしまいますよね。そのような時は、上述のような原因がないかを確認し、部屋選びの方法を見直してみましょう。原因と対処法がわかれば、意外と簡単に希望の物件と出会えることもあるものです。部屋選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

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WRITER沢野圭太
埼玉県出身。不動産歴6年。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーとしての視点で不動産情報を日々発信しています。
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