不動産で危険な抜き行為とは?デメリットと対策を紹介

公開日:2025/05/01  

抜き行為

不動産会社における抜き行為は、法的リスクを伴います。抜きを行っている業者は危険であり、もし抜きをしていると分かった上で契約をすると訴訟リスクも考えられます。不動産会社と契約する際に、抜き行為をしているかを見分ける方法や対策を本記事では解説します。ぜひご覧ください。

不動産業界における「抜き行為」とは

不動産の「抜き行為」とは、依頼者(売主や買主)がすでに契約を結んでいる不動産業者を通さずに、別の不動産業者が新たに依頼者と直接契約を結ぶ行為を指します。たとえば、ある不動産会社が売主から媒介契約を受けているにもかかわらず、別の不動産業者が「手数料を安くする」といった理由で売主にアプローチし、新たな契約を結ぶケースが該当します。

この行為は、不動産業界では「引き抜き」としてタブー視されており、明確な法律違反ではないものの、社会的な信頼を損なう行為とされています。抜き行為が発覚すれば、損害賠償請求や名誉毀損の訴訟リスクも考えられるため、不動産業者同士の間では厳しく管理されています。

抜き行為のデメリット

不動産会社における抜き行為を受け入れるデメリットは、以下の通りです。

契約トラブルのリスク

抜き行為が発生すると、先に媒介契約を結んでいた不動産業者との契約が破棄されることが多く、契約不履行の責任が問われる場合があります。これにより、依頼者は違約金の支払い義務を負う可能性があり、余計な費用が発生します。

信用の低下

不動産業界は顧客や取引先との信頼関係が重要です。抜き行為を行った事実が周囲に知れ渡れば、業界内での信用を失い、他の業者から協力を得られなくなる恐れがあります。

法律トラブルの可能性

抜き行為そのものは法律違反ではありませんが、それに関連した行為が不当と判断されれば、民法に基づく損害賠償請求を受けることがあります。とくに、他の不動産会社の信用を毀損する発言が含まれていた場合、名誉毀損の訴訟が提起される可能性も否定できません。

抜き行為の対策

不動産契約をする際に抜き行為に引っかからないためには、以下の対策が重要となります。

不動産業者の選定を慎重に行う

依頼者は、媒介契約を結ぶ不動産業者を選ぶ際、実績や信頼性をしっかり確認することが重要です。不動産業界での評判を調べたり、口コミを確認したりすることで、信頼できる業者を見極められます。 一つの不動産会社だけに頼るのではなく、さまざまな業者に相見積もりをとり、見極めをしやすくしましょう。もし、少しでも危険だと思った業者は候補から外し、安全性が高い業者を選定することが大切です。

契約内容は明確化してもらう

媒介契約を結ぶ際には、契約の範囲や解約条件を明確にしておくことが大切です。とくに「専任媒介契約」や「専属専任媒介契約」を選択した場合は、ほかの不動産業者を介した売買が制限されるため、契約内容をしっかり理解しておく必要があります。

他の業者からの誘いを断る

すでに契約を結んでいる不動産業者以外の業者から「手数料が安い」などの誘いがあった場合は、安易に応じず、もとの契約業者に相談するのが賢明です。不動産の取引は大きな金額が動くため、安易な行動が損失につながる可能性があります。

まとめ

不動産業界の「抜き行為」は、依頼者と不動産業者の関係を不安定にし、契約トラブルや損害賠償請求のリスクを生む危険な行為です。もし抜き行為をしていると分かった上で契約をしてしまうと、法律で罰せられる危険性もあります。もし法律で罰せられなくても、不動産契約の信用が落ちてしまう可能性は否めません。業者選びを慎重に行い、契約内容をしっかり確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。不動産の取引は多くの法律が関わるため、信頼できる不動産業者を選び、疑問があれば専門家に相談することが大切です。

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WRITER沢野圭太
埼玉県出身。不動産歴6年。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーとしての視点で不動産情報を日々発信しています。
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