入居審査は何をチェックされる?審査で落ちないための方法・対策
賃貸物件の契約の前には不動産会社や物件のオーナーが、入居希望者をその物件に入居させてよいかの審査を行います。これを「入居審査」といいます。気に入った部屋を見つけたにもかかわらず、入居審査に落ちてしまったら悲しいですよね。そこで今回は、入居審査でチェックされるポイントや落ちないための方法や対策について解説します。
入居審査で落ちやすい原因
入居審査で落ちやすい原因は大きく以下の3点が挙げられます。
■家賃の支払い能力が低い
入居希望者の家賃を支払う能力が低いと審査に落ちる可能性があります。自明のことではありますが、家賃を支払うのに充分な収入がない人を入居させると、物件のオーナーは収入を得られず困ってしまいますよね。支払い能力があるかどうかは、年収だけではなく勤務先、勤続年数、家族構成、年齢など、さまざまな観点から審査されます。
■連帯保証人がいない
連帯保証人が立てられないと審査に落ちる可能性があります。連帯保証人とは、入居者が家賃を支払えなくなった際に、入居者の代わりに家賃を支払う人のこと。多くの物件では連帯保証人を立てることが必須です。連帯保証人の年齢、勤務先そして年収を申告することで審査を受けます。
■入居希望者の応対態度が悪い
不動産会社や物件のオーナーに対する入居希望者の態度が悪いと審査に落ちる可能性があります。ほかの入居者に迷惑をかけたり、部屋を荒く使用したり、また理不尽なクレームをつけるような人ではないかと見なされるからです。そのような人を入居させると、物件の評判が下がり、入居率の低下につながりかねず、物件のオーナーにとって不都合です。単に家賃を納める人であれば問題ないわけではありません。しっかりとルールを守って生活できる人かどうかも物件のオーナーにとっては重要なポイントなのです。
入居審査で落ちないためには?
入居審査で落ちないためには、先述した落ちやすい原因への対策をとることが大切です。順番に解説していきます。
■家賃と管理費の合計金額が月収の3割以下の部屋を選ぶ
家賃と管理費の合計が自分の月収の3割以下の部屋を選ぶようにしましょう。無理なく支払いができる家賃と管理費の合計金額は、一般的に月収の3割以下とされています。そのため不動産会社や物件のオーナーは、入居希望者の月収が家賃と管理費の合計金額の3倍以上であるかを基準にすることが多いようです。
たとえば家賃と管理費の合計が月7万円の部屋を借りたい場合は、月収が21万円以上であることが求められます。審査の基準は不動産会社や物件のオーナーによって異なるので、一概には言えませんが目安として覚えておくとよいでしょう。
■連帯保証人は収入が安定した親族に頼む
連帯保証人は可能であれば、収入が安定した親族にお願いしましょう。連帯保証人は引き受けてくれる方であれば誰でも認められるわけではありません。まずは安定した収入がある方に頼むことがポイントです。そのため、無職の方や年金の受給者の方では審査に通らない可能性があります。
また、連帯保証人は責任の重い役割です。そのため、親や兄弟、祖父母、孫の2親等、または叔父、叔母などの3親等の方を保証人の条件としている物件のオーナーもいるのです。どうしても保証人を頼める人がいなければ、家賃の保証会社に加入しましょう。保証会社に加入すれば連帯保証人を立てなくても、審査を通過できます。
■不動産会社や物件のオーナーには好印象を与える
不動産会社や物件のオーナーと対面したり、電話やメールで連絡をしたりする際は好印象を与えることが大切です。丁寧な言葉遣いをし、あいさつやお礼はしっかりといいましょう。理不尽な要求をしたり、無理な値下げ交渉などをしたりすることは厳禁です。また、対面の際は、清潔感のある服装を着ていきましょう。
審査で落ちても諦めないで次の物件探し!
入居審査の合格基準は、不動産会社や物件のオーナーによって異なります。そのため、ある物件で審査に落ちたとしても、別の物件では簡単に審査に通ることもあります。審査に落ちてもあまり気に病まず、気を取り直して次の物件を探しましょう。紹介した落ちやすい原因の内容に、自分が該当していると思う場合は次の入居審査までに対策をしておきましょう。また、不動産会社に自分のステータスで審査に通過できそうな物件を紹介してもらうのもひとつの手です。
今回は入居審査でチェックされるポイントや落ちないための対策を紹介しました。賃貸物件は、自分が住みたいと思ったらどんな部屋でも気軽に入居できるわけではありません。家賃をしっかりと支払い、基本的な生活のルールを守る人が入居を認められるのです。自分の希望する部屋に入居できるように、今回紹介した内容を参考にして入居審査にのぞんでくださいね。
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