安い賃貸不動産物件の見つけ方は?訳あり物件との違いや見極め方も解説

公開日:2025/07/01  

安い賃貸物件

安い賃貸物件を見つけるためには、いくつかの効果的な方法がありますが、不動産情報会社のサイトや問い合わせを活用するのが基本です。賃料やエリア、間取りなどの条件を指定して検索でき、希望に合う物件を効率的に探しましょう。本記事では、安い賃貸不動産物件の見つけ方を紹介します。

安い賃貸物件の見つけ方

まず、不動産会社に問い合わせをする方法です。インターネットに掲載されていない「未公開物件」や、入居希望者が少ない物件を教えてもらえる場合があります。不動産会社のスタッフは最新の情報を把握しているため、タイミングが合えばお得な物件を紹介してもらえる可能性があります。

さらに、引っ越しの時期を工夫するのもポイントです。新生活が始まる1月から3月は引っ越しが多く、物件の入れ替わりが激しいため、家賃が高くなる傾向にあります。一方、4月以降は需要が落ち着くため、家賃が安くなる場合があります。

このように、時期をずらすことで安い物件に出会える可能性が高まります。賃貸物件のエリアにも注意が必要です。都心の物件はどうしても高額になりがちですが、少し離れた郊外や、駅から徒歩15分以上の物件は家賃が安くなる傾向があります。自転車やバスを活用することで、駅からの距離を気にせずに安い物件を選ぶことも可能です。

安い物件と訳あり物件の違い

家賃が安い物件には、いわゆる「訳あり物件」が含まれている場合があります。訳あり物件とは、何らかの理由で通常よりも家賃が大幅に安く設定されている物件のことを指します。代表的な例としては、事故物件、日当たりや風通しが悪い物件、周辺環境が悪い物件などが挙げられます。

事故物件は、過去にその部屋で事件や事故が発生した物件を指します。法律上、次の入居者に対してはその事実を告知する義務があるため、家賃が相場よりも大幅に安く設定されることが多いです。ただし、2人目以降の入居者には告知義務がないので、物件の履歴を確認することが大切です。一方、日当たりが悪い物件や1階にある物件は、防犯面や湿気の問題から人気が低く、家賃が安く設定される傾向があります。窓が少ない物件や、隣の建物がすぐ近くに建っている物件も、採光が不十分なため、家賃が抑えられることが多いです。

また、線路や幹線道路が近い物件も騒音の問題があり、家賃が安いケースが多いです。周辺環境に関しては、騒がしい繁華街に近い物件や、周辺の治安が悪いエリアの物件は、敬遠されがちで家賃が下がる傾向にあります。とくに、飲食店や夜の営業が盛んなエリアは深夜の騒音が問題視されるため、賃料が安くなりがちです。

安い物件に住む際の注意点

安い物件に住むことは、家賃を節約するための有効な手段ですが、いくつかのリスクも考慮する必要があります。まず、耐震性や防犯性が低い物件が含まれる恐れがあります。築年数が古い物件や、1階部分の物件は空き巣被害に遭いやすいというデータもあるため、防犯対策がしっかりされているかを確認することが重要です。また、設備の老朽化による修理費用が発生するケースも考えられます。

古い物件では、入居後に給湯器や水道のトラブルが発生する場合があるため、修繕費がかかることを想定しておく必要があります。賃貸契約時には、退去時の原状回復費用にも注意しましょう。賃料が安い物件は、入居時の費用が抑えられる一方で、退去時の原状回復費用が高額になることもあります。敷金や礼金が少ない物件では、契約内容をしっかりと確認し、修繕費用の負担範囲を事前に把握することが大切です。

まとめ

安い賃貸物件を見つけるためには、立地や物件の条件をうまく活用することがポイントです。ただし、安い物件が「お得な物件」なのか「訳あり物件」なのかを見極めるためには、十分な情報収集と内見が必要です。不動産会社の担当者にしっかりと質問し、周辺環境や物件の履歴を確認することが重要です。費用を抑えるためだけでなく、快適な住環境を手に入れるために、慎重な物件選びを心がけましょう。

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WRITER沢野圭太
埼玉県出身。不動産歴6年。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーとしての視点で不動産情報を日々発信しています。
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