不動産で名義変更するときのポイントや注意点

公開日:2025/06/01  

名義変更

不動産の名義を変更する機会はしばしばあります。不動産名義変更で必要な手続きを効率的に進めるためには、司法書士や税理士のサポートを受けることが有効です。専門家の力を借りながら、スムーズな名義変更を目指しましょう。不動産における名義変更のポイントや注意点を、本記事で解説します。

不動産の名義変更が必要なケース

不動産の名義変更は、所有者を変更する際に必要となる手続きです。名義変更が行われる主なケースは、相続、贈与、離婚による財産分与、売買が挙げられます。これらのケースでは、登記簿に記載された所有者情報を新しい所有者に書き換える必要があります。名義変更を行わないと、不動産の売却や新たな担保設定ができなくなるため、早めの手続きが求められます。

とくに、相続が発生した場合は、被相続人(亡くなった人)の名義がそのまま残ることになり、放置しておくと将来的に相続人が増え、名義変更が困難になるリスクがあります。また、離婚時には、夫婦共有の不動産をどちらの名義にするかを決める必要があります。売買に関しては、購入者に名義を移すことで、所有権が正しく移転される形となります。

名義変更の手続き方法

不動産の名義変更は、法務局で行う「登記申請」を通じて行われます。手続きの流れは、まず必要な書類を準備し、その後、申請書を作成して法務局に提出する形になります。名義変更に必要な主な書類は、登記原因を証明する書類(売買契約書、贈与契約書、遺産分割協議書など)や、不動産の登記識別情報、固定資産評価証明書、住民票、印鑑証明書、相続の場合は被相続人の戸籍謄本などが求められます。

これらの書類を揃えたうえで、申請書を作成し、法務局に提出します。申請は本人が行うことも可能ですが、手続きが煩雑であるため、司法書士に依頼するケースが多いです。

名義変更の際にかかる費用

不動産の名義変更にかかる費用は、登録免許税、書類作成費用、司法書士への報酬の3つに分けられます。1つ目の登録免許税は、法務局に支払う税金で、名義変更の原因によって税率が異なります。売買の場合は、固定資産税評価額の2%が登録免許税として課されますが、相続の場合は0.4%と低く設定されています。

2つ目の書類作成費用は、固定資産評価証明書の発行費用や印鑑証明書の発行手数料などが該当します。発行手数料は1通数百円程度であり、比較的少額ですが、複数の書類を揃える必要があるため、合計すると数千円程度かかる場合があります。

3つ目の司法書士への報酬は、名義変更を司法書士に依頼した場合に発生する費用です。報酬額はケースによって異なりますが、相続による名義変更の場合、5万円から10万円程度が相場とされています。

名義変更を行わない場合のリスク

不動産の名義変更を行わないと、さまざまなリスクが生じます。とくに、相続が発生した際に名義変更を怠ると、次のような問題が起こり得ます。

1つ目は不動産の売却ができなくなることです。名義が被相続人のままであれば、売却時に必要な登記手続きを進めることができず、結果的に売却の機会を逃してしまう恐れがあります。2つ目は相続関係が複雑化するリスクです。相続人が亡くなった場合、その相続人の子どもが新たな相続人となり、関係者が増加します。これにより、合意形成が難しくなり、名義変更が遅れる原因になります。

3つ目は課税リスクが生じる点です。相続税や贈与税の申告が遅れると、加算税や延滞税が発生します。不動産の名義変更が行われないと、税務署が取引の事実を把握しにくいため、申告漏れが起こりやすくなります。

まとめ

不動産の名義変更は、所有者が変わる際に必ず必要となる手続きであり、早めに行うことが推奨されます。名義変更を行う際は、原因に応じた必要書類を揃え、法務局に登記申請を行う必要があります。手続きには登録免許税や司法書士報酬が発生するため、費用面の把握も大切です。名義変更を怠ると、相続人が増加したり、売却の機会を逃したりするリスクがあるので、早期の手続きを心がけましょう。

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WRITER沢野圭太
埼玉県出身。不動産歴6年。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーとしての視点で不動産情報を日々発信しています。
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