入居時チェックリストとは?しっかりと作成して退去時のトラブルを防ごう!

公開日:2022/06/15  最終更新日:2022/06/14


入居時の部屋の状態を記入する「入居時チェックリスト」。新しい物件への入居の際は何かと忙しいため、つい作成を面倒に感じる方もいるのではないでしょうか。また、なぜ作成する必要があるのか、疑問に感じる方もいるかもしれません。そこで今回は、入居時チェックリストとは何か、作成しないと起こり得るトラブルについて解説します。

「入居時チェックリスト」をもとに確認!

入居時チェックリストとは、入居時の部屋の状態や設備の状態を記録するための書類です。契約時や入居後に不動産会社や管理会社から渡されます。チェック項目が一覧になっていますので、部屋に傷や汚れがないか、また設備に不具合がないかを項目に沿って、確認しましょう。

問題のある箇所を見つけた場合は、チェックリストに問題点の詳細を記入してください。また、エアコンが作動しないなど、生活に支障をきたす不具合がある場合は、管理会社に連絡し、必要に応じて修理をお願いしましょう。入居時チェックリストは、提出期限が定められているので、記入が完了したら期限までに管理会社に提出してください。

チェック時のポイント

入居時チェックリストをもとに、部屋の状態をチェックする際のポイントを解説します。

■家具や家電を設置する前に行う

チェックは、家具や家電を部屋に設置する前に行いましょう。家具や家電を設置すると床や壁が隠れてしまい、細やかなチェックができません。鍵を受け取って、部屋に入れる状態になったら、荷物の搬入の前にまずは、部屋のチェックを行いましょう。

部屋の隅々まで確認する

チェックは大雑把に行わず、部屋の隅々まで確認しましょう。小さな傷や汚れなどが見えにくい場所にあるかもしれません。また、部屋の設備は実際に使用して細かく確認しましょう。ドアや窓を開閉して建付けが悪くないか、水をしばらく流して水漏れが起きないか、エアコンは冷房と暖房の両方とも作動するかなど、チェックするべき項目は多岐にわたります。

■問題のある箇所を写真で撮る

問題のある箇所を見つけた際は、チェックリストに詳細を記入するものの、言葉だけでは説明しづらいこともあるでしょう。そこで問題のある箇所を写真で撮って、写真のデータを保管しておきましょう。また、撮った日の日付も記録しておきましょう。退去時に管理会社にその箇所を指摘されたときに、自分が付けた傷や汚れではないと主張するための証拠となります。

■チェックリストを保管する

チェックリストを管理会社へ提出する前に、記入済みのチェックリストのコピーをとって手元に保管しておきましょう。チェックリストが複写式になっている場合は、複写版を保管しましょう。万が一、管理会社がチェックリストを紛失した場合、時間をかけて作成したチェックリストが水の泡になってしまいます。そのため、自分でも責任をもって退去時まで保管しておきましょう。

チェックを怠るとトラブルになる可能性も!

入居時チェックリストには多くの項目があり、部屋の隅々までチェックを行うことは大変に感じるでしょう。また、新生活の準備で忙しく、なかなか時間を確保することも難しいかもしれません。しかし、入居時にきちんとチェックリストを作成しておかないと、退去の際に原状回復に関するトラブルが起こる可能性があります。たとえば、退去の立ち合いの際に部屋に傷が見つかり、その傷がいつからあったかの記録や証拠がなかったとします。

このような場合、管理会社が「入居者が付けた傷だ」と主張するのに対し、入居者は「この傷は入居前からあった」と反論する、という言い争いが起こりかねません。管理会社が入居者の過失による傷だとみなしてしまうと、敷金から修繕費用が差し引かれたり、別途費用を請求されてしまうこともあり得ます。このような管理会社との言い争いや身に覚えのない傷や、汚れの修繕費用の請求を防ぐために、入居時チェックリストの作成は大切なのです。

 

今回は、入居時チェックリストについて解説しました。新しい物件への引っ越しの際はいろいろと忙しく、入居時チェックリストの作成を面倒に感じてしまうかもしれません。しかし、作成しなかったり、適当なチェックで済ませてしまうと退去時に思わぬトラブルが発生する可能性があります。チェックリストは、退去時のトラブルを防いでくれる大切な書類なのです。そのため、チェックを行う時間をしっかりと確保し、丁寧に入居時チェックリストを作成するようにしましょう。

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WRITER沢野圭太
埼玉県出身。不動産歴6年。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーとしての視点で不動産情報を日々発信しています。
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